アート/デザイン

彫刻には 瞳がない

ある美術館で、ギリシャ時代からヘレニズム時代の彫刻を数多く見た。オイラは美術には詳しくないので、美術のことをよく知る者にはとるに足らないことなのかも知れないが、その途中で気づいたことがある。 ほとんどの彫刻の頭部には、瞳が彫られていないのだ…

プラサット・ヒン・アルン

プラサット・ヒン・アルンは、香川県丸亀市綾歌町にあるニューレオマワールドという遊園地の一角にある仏教寺院のレプリカ。タイ人の設計で、アンコール朝の同名の仏教寺院の4分の1で再現したもの。1991年に完成。作られた当初はバブルの真っ只中で、…

猪熊弦一郎現代美術館/東山魁夷せとうち美術館

美術館へ行くと楽しくなってしまう。右脳が激されてとてもいい気分になる。そのことが分かったのは、猪熊弦一郎現代美術館(MIMOCA)で子ども対象のワークショップの写真や絵を見たからだ。それは「MIMOCA」のよいところをさがすというものであ…

GUNDAM GENERATING FUTURES−来るべき未来のために

(於サントリーミュージアム[天保山]) 観に行ったのは7/31。いろいろな制約があったのだろうが、入場料¥1000は高い。映像作品はいかにもアニメ的な作品で、アニメのガンダム世界を後追いこそすれ対峙する世界観の広がりはない。そもそもアニメ的…

「アルテ・ポーヴェラ/貧しい芸術」豊田市美術館

あえてゴミ的に見せる「芸術」 訪れたのは4月中旬、愛知万博に行ったときに寄った。(ちなみにぴあの愛知万博の周辺観光ガイドには、豊田市美術館は載っていなかった。)以来、感想を書かねばと思っていたが、うまくまとまらなくて、のばしのばしにしてきた…

「カーサ ブルータス」2005年4月号

Casa BRUTUS (カーサ・ブルータス) 2005年 04月号 出版社/メーカー: マガジンハウス 発売日: 2005/03/10 メディア: 雑誌 この商品を含むブログ (6件) を見る 建築とデザインを扱った雑誌「カーサ ブルータス」は要注目である。一見、ファッション雑誌とみま…

さらに「ハウル」そして演劇

2/23の続き。 演劇におけるリアリティとは何か。そのことを改めて考えさせられたのもまた、美術手帖2005年3月号(美術出版社)のアニメーション特集だった。以下、木村覚「老体の城が動く、ということ」から引用である。 ・・・・宮崎の画は「すみ…

美術手帖2005年3月号「動く絵画」

いろいろと触発された。「ハウルの動く城」について、美術の視点をはじめとして、幅広い角度からの問題提起が興味深い。 「美術史で読み解く「ハウルの動く城」」では、「ハウル」と美術作品との類似をあげ、アルチンボルト、エルンスト、フィッツジェラルド…

草間彌生展「永遠の現在」(京都国立近代美術館)

草間彌生は笑わない はるばる遠出。草間彌生展「永遠の現在」(京都国立近代美術館)に行く。美術館にしては、かなりの人出。人気の高さに驚く。 草間彌生は、笑わない。写真に映った彼女は、若い頃から、徹底して笑わない。一昔前の日本人は今ほど笑わなか…

マン・レイ展

(徳島県立近代美術館) 「トーキョー/不在/ハムレット」は、「わかりにくい」という評判が強いらしい。僕も、宮沢章夫の日記である「不在日記」や、小説版「不在」、過去の宮沢章夫の作品を見たことがなければ、この表現をどうとらえたらいいか、おそらく…

「なぜ、これがアートなの?」

アメリア・アレナス著/福のり子訳「なぜ、これがアートなの?」淡交社1998を読む。 我々は、現代アートに触れるときに、「なぜ、これがアートなの?」「何、これ?」という感興を抱くことがある。また、現代アートは「わからない」とよく言われる。 そ…

ふと入ったトイレで

ふと入ったトイレのタイルに「帽子をかぶった男の人の顔」が見えた。 (少々わかりにくいかな) アートであるか、アートでないかの違いは、その「もの」が、作品として認知されるか、されないかだ。一般のトイレに置かれたものはアートであると認知されにく…

金沢21世紀美術館

今日は、噂の金沢21世紀美術館。2004年10月オープン。 市街地のど真ん中にあり、アクセス抜群。なのに敷地は広い。円形(円盤状)をした、側面全面ガラス貼りの大きな建物。建物の回りには、必要以上に樹木を植えることはしていない。見通しがとても…

国立国際美術館

昨年リニューアルされた、大阪中ノ島の国立国際美術館に行く。 建物の外観がすごい。竹をイメージしたステンレスパイプのオブジェは、ともかく強烈。設計シーザー・ペリ。 内部は、落ち着いた感じ。常設展も面白かった。

携帯V602T/NUDIO

衝動的に携帯を変えた。4ケ所ほどボーダフォンのショップを回って、やっと在庫を見つけた。人気機種らしい。 携帯電話という代物、機能が形を規定する大量生産品。デザイン的な面白さは、イマひとつだと思っていた。欲しいと思う携帯は、今までほとんどなか…