プールは教室のようだ。

■プール。オイラは海川メインの日本泳法の人なので、プールで競技泳法の人と同じコースで泳ぐと、クロールのペースにひっぱられて、少しオーバーペースになる。片抜き手でピッチをあげると合わせられるが、余裕が削がれ、しぼられる感じになることが多く、バテる。プールという枠に競わされている感じ。

■海では、万一に備える。全力をふり絞るような泳ぎはしない。常に余力を残しておく。余力が海を楽しむ余裕にもなる。一方プールは教室と似ている。競技指向のプールとそうでないプールに分けられ、競技指向のプールは、知らず全力を絞られる場である。コースが固定され、ペースも暗黙のうちに決められる。気がつけば全力にされ、余裕が奪われている。

■プールを教室とするなら、海や川は実社会のイメージである。プールで泳ぐ人の中には「海はコワイ」「川はコワイ」と言う方が結構多い。水泳ならプールで泳ぐことが主目的でもいいけれど、人生においては、実社会で生きる経験も積み重ねて、若いうちから慣れていった方がいいのはもちろんだ。高校は大学受験のためだけの「勉強」に特化した予備校じゃないんだから。