平田オリザ「演劇のことば」

岩波書店 2004 気鋭の劇作家・演出家である平田オリザの綴る日本演劇通史。 アタマに「どうして演劇は暑苦しいのだろう」とある。 「暑苦しいのは悪いことなのか。暑苦しくない演劇はあり得るのか」 「(そのことを)言葉の問題を通じて考えてみることが…

「問題な日本語」(北原康雄編/大修館書店 2004)を読む。

僕が言葉の使い方について人に教わったのは、もうウン十年前だが、僕が常識だと思っていたことがどうやら違うことに驚かされた。たとえば「全然」を肯定表現に使うことを、この本では「必ずしやも間違いではない」と言う。「否定的な状況や懸念をくつがえし…

宮沢章夫作「不在」を読む。

演劇/映画/小説と、ジャンルを横断して作られる宮沢章夫のプロジェクトの「小説版」。現在、この小説の演劇版である「トーキョー/不在/ハムレット」が、2005年1月9日から、世田谷バブリックセンタートラムで、上演されている(23日まで/なお、…

「なぜ、これがアートなの?」

アメリア・アレナス著/福のり子訳「なぜ、これがアートなの?」淡交社1998を読む。 我々は、現代アートに触れるときに、「なぜ、これがアートなの?」「何、これ?」という感興を抱くことがある。また、現代アートは「わからない」とよく言われる。 そ…