沖縄・東村高江ヘリパッド建設工事再開:続報



 HP「やんばる東村 高江の現状」によると、オスプレイの沖縄配備に伴って7月10日ころから強行され始めた北部訓練場のヘリパット工事は、8月21日から再開されている。オスプレイ配備反対を表明するなら、オスプレイ訓練のためのヘリパットにも反対するのが道理だと思うのだが、高江の反対運動やヘリパッド着工のニュースを、本土のマスメディアは全く報じない。全く。


 本土には、高江の人たちの反対運動を無視する構図ができあがっている。たとえば沖縄タイムスの記事によると、米軍の日本の基準もアメリカの基準も無視した「危険な」低空飛行訓練について、22日の参院予算委員会で、森本防衛相はこう言ったという。


 『「わざわざ民家の上で低空飛行する理由は軍事的に言えば、あまりない」「低空飛行する場合はそれなりの空域と安全空域を取り、例えば北部訓練場なりで訓練するのが普通のやり方だ」と述べ、民間地上空では低空飛行を避けるように米側に求める姿勢を示した』


 これに対し「やんばる東村 高江の現状」は、こう指摘する。


 沖縄を踏みにじるのを得意とする人の目には、「北部訓練場」は、訓練場しかない山の奥だとでも映っているのでしょうか。いや、自分の目で見たこともないだろうから、アタマのなかでそのように妄想しているのでしょう。やんばるの森には民家も小中学校も公民館も畑も店もあり、豊かな森に寄り添った暮らしがあります。暮らしの上を、現在でも危険な低空飛行で訓練が行われています。http://takae.ti-da.net/e4139282.html


 さらに、北部訓練場は、低空飛行訓練よりもさらに危険な「低く地表すれすれを飛ぶ「地形飛行訓練」」が行われる場所なのである。


 アメリカ政府は、住民意見を考慮して、オスプレイのハワイでの着陸訓練を中止したという。http://mainichi.jp/select/news/20120823k0000m010106000c.html米国の住民が反対すれば米軍は中止する。対する日本は、1999年の日米合意「在日米軍による低空飛行訓練について」も、2000年の「環境原則に関する共同発表」も守られていない。2004年に沖縄国際大で米軍ヘリが墜落したほか、戦後日本での米軍機の事故は、ぞっとするほど多い。こちらのページを参照のこと


 同じことは、きっとまた起こる。



7月21日エントリ・沖縄・東村高江ヘリパッド建設工事再開
 http://d.hatena.ne.jp/furuta01/20120721/1343255406