2012-04-30から1日間の記事一覧

西村和洋「高校演劇におけるフィクションを考える−三島由紀夫『葵上』の上演を通して」その1

1.高校演劇の何が問題なのか……等身大の演劇に欠けているもの 語弊があるかもしれませんが、どうにも高校演劇に関わる人々の中に、高校生の日常で起こる出来事から物語を綴ったような等身大の創作脚本を上演することが、その王道であるという錯覚があるよう…

演劇部の稽古を見に行く

日曜日、久しぶりに勤務校の演劇部に顔を出した。新しく入った部員が5名、2年生の元からいる部員が1名、計6名で発声やら本読みやらをしていた。本読みを聞きながら、どうしてこんなにつまらないのだろう、と思った。それは経験の浅い人たちが本読みをし…