妖怪大戦争




全面肯定だ。ああ面白かった。

私的年間ベスト10クラス。もう一度見たい。

お祭り映画、というか、祝祭的作品だ。お盆にふさわしい。

妖怪は戦わない、というコンセプトがいいね。

戦争なのに、青入道の「喧嘩祭りか!」のひとことで

お祭りになってしまうんだもんね。

「じゃ、これで御開きってことで。」って、

戦争なんだろ!って思わず突っ込んでしまった。


「何とか戦争に勝てた」

「バカをいっちゃいけない。戦争は腹が減るだけだ」

これは泣けるセリフだねえ。

第2次大戦で凄惨な体験をしてきている

水木しげるの言葉だけに重みがあるよ。

こうしたスバらしいメッセージは、

何としても世界へ発信してもらいたいものだ。


スタッフ・キャストが楽しみながら作ってるように見えるのがいいよね。

顔が中山美穂神木隆之介は達者。舌を巻く。

太ももフェチはもちろん、神木が麒麟送子になるシーンで

上着を脱ぐのがエロチック。少年愛の世界。

それからキリンの一番搾りで妖怪が見える、ということは、

キリンビールとタイアップしているということなんだろうね。

語り出すといっぱい語れるよね、この映画。

僕は舞台となった境港市へたまらなく行きたくなったよ。