「創」2011年8月号の上杉隆「原発報道を検証しない記者クラブメディア」


創 (つくる) 2011年 08月号 [雑誌]

創 (つくる) 2011年 08月号 [雑誌]


 「実はメルトダウンだった」「メルトスルーしていた」「高濃度汚染水が格納容器から漏れて海洋に流れだしていた」後になって小出しに流される発表。その後テレビや新聞は軌道修正するが、反省も検証もない。最初は大手メディアも「安全だ! 煽るな!」と言っていたのではなかったか・・・・・。



 「創」2011年8月号の上杉隆原発報道を検証しない記者クラブメディア」では、政府・東電の発表を鵜呑みにし、大本営発表をやったために、結果として福島の人を被曝させてしまった大手メディアの責任を追及する。「なぜ日本人は怒らないんだ」というのは、イタリア人ジャーナリスト、ピオ・デメリアさん。実はオイラはこの人に日本外国特派員協会で会ったことがある。気さくにシャイな生徒と話してくれた、気のいい陽気なオジさんだった。



 そういえば日本人は怒らない。なぜ怒らないのか。多くの日本人は、協調を善とする価値観と教育のおかげで、怒るための回路や表現を持っていないのではないか。小さい頃から、怒るためのトレーニングも必要だ。YOU TUBEのラジオの声はカンニング竹山。彼は心をこめて怒る。こういう怒り方を我々は見習うべきだ。オイラはこの人の発言を「世に倦む日々」というサイトで知ったのだが、「松本龍の言動を見て、それに逆上せず、憤慨せず、傷つかず、平然と見過ごす人間の方が、飼い馴らされて政治の毒に脳を犯されている」(世に倦む日々)
 したり顔で「政治はそういうものさ」などと言うのではなく、プリミティブな感情の発露こそ大切にして積み上げていくことが重要だ。怒れ若者よ。カンニング竹山に学べ。