沖縄・東村高江ヘリパッド建設工事再開



 沖縄の小村が風雲急をつげている。


 沖縄県国頭郡東村高江は、沖縄本島北部にある約150人ほどの小集落。この付近に、6ケ所の米軍ヘリパッドを作る工事が始まっている。これに反対する高江の人たちは、2007年7月から、米海兵隊北部訓練場新入路前で座り込みを続けている。非暴力の切実な住民の訴えによって、これまでは大々的な工事は阻止されてきた。


 しかし、オスプレイの沖縄配備に伴って、7月10日ころから突然工事が強行され始めた。その生々しい様子は「やんばる東村 高江の現状」に詳しい。野田総理は7月24日の国会答弁で「高江にオスプレイ配備はない」と答弁したが、7月23日にオスプレイ岩国基地に搬入されたスケジュールと今回の強行着工が無関係のわけがない。それは沖縄タイムスの7月21日付社説でも同意見だ。


 これはBOSE氏から聞かされた話だが、高江の反対運動やヘリパッド着工のニュースを、本土のマスメディアは全く報じない。YAHOO!ニュースで検索しても、琉球新報沖縄タイムスの記事以外にヒットする記事は皆無。これでは本土の人々は、オスプレイ配備に関連して何が行われているか、知るすべもない。沖縄の米軍基地に関する問題に関して、これまでもマスメディアは冷淡だった。2004年の沖縄国際大に米軍ヘリが墜落した際もそうだった。東京・上野動物園のパンダ誕生の号外を出すのなら、まともな感性があるのなら、沖縄で何が起こっているかを伝えることが先だろう。


 「ヘリパッド建設工事の現場の光景は目を覆いたくなる。
 工事に携わるのは県内企業である。砂利を積んだダンプカー前に座り込む住民らと、作業員が対峙する様子は見るのもつらい。住民に「威力業務妨害」を警告するのも同じ県民の名護署員だ。そうした光景をゲート内の沖縄防衛局職員が見守る。工事を受注した同局も、一部幹部を除けば県出身者が少なくない。・・・・私たちは、この土地に根をおかない国家権力を背にしたごく一部の人々によって、地域社会を分断されている。国の倒錯した「安全保障」政策の現場を見ると、そう認識せざるをえない」(沖縄タイムス2012年7月21日社説より)


 沖縄の現状を伝える沖縄の地方紙の訴えも、本土ではかき消される。分断された沖縄の現状が、今の日本の現状を、もっとも色濃く反映しているというのに。


 日本国民の多くが、安全性に問題があると感じているオスプレイ。しかし、その導入に際して、訓練場建設がいままさに強行されることについては、日本に住む人々の多くが無関心で通り過ぎてしまう。これは大きな矛盾である。そんなことであっていいわけがない。

現地に応援に来て下さい、抗議を届けて下さい

建設業の労働者も、警察も、命に無関心な国に働かされています。
こんな対立は、ぜんぜん望んでいません。
オスプレイパッド工事反対の沢山の声が私たちの背中を後押ししてくれてます。
現場でがんばってます。ぜひ、高江に足を運んで下さい。

そして!tweetの声を直接、防衛局、日本政府に届けてほしい。
国会議員に抗議と工事の即時中止を要請するよう働きかけて下さい。
合意してないプロジェクトさんにリストがあります。参考にして下さい。
http://www.projectdisagree.org/2012/07/blog-post_10.html

http://takae.ti-da.net/


BOSE氏の「Will-o'-the-Wisp ブログ」
http://wisp.will-o-the-wisp.info/?eid=875911