勤務校の夏公演にて ヨンデンプラザ徳島ホールについて思う



 8/27は、ヨンデンプラザ徳島ホールで、勤務校の演劇部の公演。ここのホールは、高校生には手頃なサイズで、設備がある程度そろっており、しかも無料ということで、オイラは20年以上使わせてもらっていた。だが半年ぶりに行ってみると、ひどいことになっていた。
  

 ほとんどの灯体が玉切れ。サスライトで生きているのが5灯、シーリングにいたっては2灯しかつかない。おまけに調光卓はメモリーができない。四国電力の職員の説明によると(調光卓は)壊れた、直さない、のこと。「伊方原発が再稼働しないので、再稼働するまでは設備は更新しない方針」とのことだった。

  
 かわいそうなホール。再稼働できないことを言い訳に維持されずに放置されるなんて。これを聞いて誰が「仕方ないね」と思うだろうか。電球ならたかだか数千円なのに。わざわざ企業のイメージダウンを図っているようなもの。それに今回、職員の人とは何度も話をしたにもかかわらず、事前に何の説明もなかった。小屋入りしてからビックリである。電力会社は、普通の企業とはちょっと違うんだなあとつくづく思う。
 

 仕方がないので、手の空いている照明屋さんに来てもらって、増灯してもらって、急場をしのいた。本番の照明は、無理やり手動で行った。さて今後の上演をどうしようかと今考えている。さっそく来年の3月にひとつあるのだが、選択肢はふたつ。機材の持ち込みでやるか、それとも別のところを探すか。


 ただ、ここはオイラのホームグラウンドのようなホール。多くの人と時間を過ごした、数えきれない思い出がある。他の場所に置き換えられる場所じゃない。できればずっと続いて徳島の演劇の拠点であって欲しい。だから決めた。貸してくれる限り、機材持ち込みでやる。再稼働には反対する。だが、ここは大切な場所だから、自分から手放すことはしない。