第12回四国高等学校演劇祭 その2


 昨日の続き。上演2と上演3の間に、空き時間が出来たので、各校1名づつ舞台にあがってもらって、川之江高放送部とOBさんの司会で「幕間トーク」を急遽行なった。突然の要請にもかかわらず、司会の川之江高放送部の男子くんの奮闘や、各校の代表の人の堂々とした様子には驚かされた。言葉からは、演劇に対するひたむきさや、まっすぐさが感じられた。フルタも出て少し喋る。


上演3 東温(愛媛)「最終試験場の九人」 畑澤聖悟 作


 大学の推薦入試の最終選考会場。「面接官を感動させよ」という難問に、力を合わせて取り組む受験生の奮闘を描く。
 昨年度と同じ演目。同じ役者も多かったが、昨年よりも洗練されて、高度なまとまりを持った作品に仕上がった。今回も顧問が出演していたが、顧問と生徒の演技のバランスも絶妙。顧問が演出の多くを受け持っているせいか、顧問が長セリフを言うところでは、全体の演出が不在になって、他の役者のリアクションが消えてしまうところなどはご愛嬌だが、メリハリの効いたそれぞれの役者の演技は、ウチの部員にも見習わせたいと思う。思い切りがよく、感情解放がうまい。観客をよくつかまえ、笑わせていた。