週刊ダイヤモンド2011年11月5日「野口悠紀雄『「超」整理日記584「TPPによる輸出増加効果はたった0.4%」』


週刊 ダイヤモンド 2011年 11/5号 [雑誌]

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 タイトル通り。0.4%のTPP諸国に対する輸出増加と引きかえに、日本は中国に対する貿易の機会を失うおそれがある、というのだ。「ブロック化協定は「そこから排除された国が別のブロック協定に走る」という「ブロック化の連鎖反応」を引き起こす」。


 「TPPに対抗して中国がTPP非加盟国と積極的なFTAを求めることは、十分考えられる。その相手はEUだろう。・・・・仮に中国とEUのFTAが締結されるなら、中国市場はドイツに席巻されるだろう。したがって、日本の対中輸出は激減する」そして「日本のTPP参加は、日本の製造業にとって自殺行為としか考えられない」と結んでいる。