「第12回とくしま小中高演劇フェスティバル」ピンチ!


 激動の先週末。15日、消費税上げが決定、16日には大飯原発は再稼働が決定した。国民の目をそらせるためにオウム高橋逮捕という茶番劇が演出され、反対に首相官邸前に集まった1万人を超える再稼働反対デモは、中央マスメディアからは無視され報道すらされなかった。政府と、権力側に取り込まれた中央マスメディアの劣化に、国民のひとりとして強く憤りを感じる。


 ここからはオイラの話。四国電力が貸しホールを運営しているヨンデンプラザ徳島から電話連絡が入った。8月4日に開催される「第12回とくしま小中高演劇フェスティバル」の件。オイラの勤務校の演劇部が出場する予定になっている。


 担当者の話を聞いて驚いた。今夏は「でんき予報」(HPあり)で示される「電気の使用率」が97%を超えると、翌日のホールは有無を言わさず「閉館」することに決まった、とのこと。そうなれば催しは中止、である。
 寝耳に水とはこのこと。前日まで開催できるかできないか分からないのでは、観客に「来てください」とも言えないではないか。


 今夏は電力事情が逼迫して、四国電力管内に節電要請が出ている。その妥当性はともかくとしても、有無を言わさず「閉館」とは、ずいぶん杓子定規で乱暴なやり方に思える。組織の中に、公共性のある文化活動を何とかして生かそうとする人はいなかったのだろうか。小中高生まで、長い時間をかけて稽古したものを無にしてまで、原発の必要性を「思い知らせる」必要があるのだろうか。


 とりあえずフェスティバルをどうするかを決めなければならない。愛媛県知事は18日、四国電力伊方原発の再稼働は必要、と述べた。中央構造線がすぐそばを通っている愛媛県伊方原発は、立地危険度や耐震危険度が高いにもかかわらず、である。


 原発が停止しているのだから不便も仕方がないよね、とほくそ笑む人を横目で見ながら、それでも子どもの営みを生かすことを考えるのが、オイラの仕事である。