勤務校の演劇部の稽古を見に行く


 久しぶりに勤務校の演劇部の稽古を見に行く。8月上旬におこなわれる小中高演劇フェスティバルで上演する作品の立ち稽古中。


 今回の出演者は、ほぼ未経験者ばかりなので、「立ち」がよくわからず、途方に暮れていた。そこで最低限の振る舞い方と、舞台の上で見苦しく見えないための注意点をアドバイスしたうえで、もっとも基本的な問題を指摘する。


 「問題はセリフが入ってないこと。稽古場に来るまでの準備が不十分。芝居について考え尽くしていない」つまり、芝居に対する姿勢が甘い、ということである。

 
 今のメンバーは、何も知らない。小器用でもない。それなのに(いやそれだからこそ)稽古場でどうにかなると思っている。きちんと考え、芝居と向かい合い「あがく」こそが「学び」の起動につながる。受け身ではダメ。


 自分の振る舞い方に自覚的になった者だけが、無心で舞台の上で振る舞えるようになるのだ。