成毛眞「本は10冊同時読め!−本を読まない人はサルである!」知的生き方文庫(三笠書房)



 要するに、本を読み楽しみながら、知識を増やして、人のできない仕事を「楽しく」やりましょうというのが、筆者の言いたいことだとオイラは受け取った。少々書き方が挑発的で断定的だが、本書の核心部分については全面的に賛成。読んだ本を仕事や遊びにフィードバックするのは、本好きにとっては本当に楽しいと思う。


 オイラも多読である。このブログで取り上げている倍近くの冊数を読んでいる。よく読めますねと言われることもあるが、この著者と同様、トイレ、フロ、通勤時間など、ボーっとできるの隙間時間を全力で使い、何冊も平行して読む。テレビは見ない。つまらない本は最後まで読まない。できるだけジャンルを限定せずに読みたい。あらゆる部分を刺激して、様々なアイデアを生みだし、仕事や遊びを豊かにしていきたい。成毛氏と比べると、読む冊数も博学の度合いも足元にも及ばないが、読書や仕事へのスタンスは共通するものがあり、オイラはうれしくなった。


 「本は捨てない、借りない、貸さない」というポリシーも、オイラと同じである。本を読むというライフスタイルから得た経験と蓄積は、オイラの財産であり、人生を豊かにしてくれる。オイラの子どもはまだ小さいが、著者の幼少時代がそうだったように、本人が気に入って選んだ本はどしどし買ってやりたいなと思った次第である。