「ポラの国」で「おもてなし」



 7日は文化祭。


 オイラの勤務校では、期間中「ポラ」と呼ばれる「学校内通貨」が使われる。円との交換レートは1円=1ポラで固定相場制、流通は紙幣で行われる(写真)。「ポラ」は生徒会が発行し、学園祭後の円への換金が保障されている。


 オイラの勤務校では、食品バザーの3年生はもちろん、2年生の模擬店や、部活動の展示においても、モノやサービスの販売が認められている。ジュースやらお菓子やらポストカードやら部誌やらひょうたんグッズやら、何でもかんでも「売買される」のである。その様子は、さながら資本主義社会の縮図である。さすが消費社会。


 オイラが顧問をしている演劇部と社会問題研究会は、「ポラ」によるモノ・サービスの販売をいっさい行わない。演劇部では、来てくれた人にジュースをサービスするし、「おたのしみ抽選会」と称して少々お菓子もふるまう。社会問題研究会も、子どもを中心に風船をサービスで配った。


 これらは言わば「おもてなし」である。四国は遍路の国。お遍路さんに対する歓待を「お接待」と言って、巡礼の方に飲み物や菓子、果物などを振舞うことは普通に行われている。


 「消費」が文化であるのなら、「おもてなし」も文化。人と人とどうつながるかが問われていることに思いを馳せるなら、漠然と「消費」していたのでは能がない。そんなことを思いながら、社会問題研究会の人たちや、協力してくれた他校生の皆さんと一緒に、風船を飛ばした一日だった。


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 社会問題研究会「71億人とつながろう! バルーンロード大作戦!」広報企画文(案)


 
 誰かをやさしい気持ちにさせるコトバやイラストを書いて、風船を飛ばしてみませんか?


 書く内容についての条件は、ひとつだけ。
 拾った人の、心がやさしい気持ちになるような、そんな内容を書いてください。
 あとは、何を書いても自由です。


 書けた風船は、てすりに くくりつけてください。


 風船を飛ばす時間は、午後2時25分です。いっせいに飛ばします。
 もし時間のある人は、午後2時25分に、この場所に来てください。
 みんなで風船を 飛ばしましょう。


 
 ユニセフを通じて、発展途上国に学校を作るための募金もおこなっています。
 ぜひご協力お願いします。発展途上国の人たちともつながりましょう。


 ※風船は、100%天然ゴムでできています。 時間がたてば土に還ります。
  クリップも、紙でできています。飛ばしても、環境を汚すものではありません。

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