〜春季全国大会の振り返り〜「研修があったから2週間遅れだけど」


 城北演劇部イズムの後継者、ナナミンの春季全国大会の振り返り。
 ナナミンは2つ上の先輩モリちゃんを手本とし、3年間活動を続けた。3年生の時も、夏公演、県大会、四国大会、そして春季全国大会と、2015年度の演劇部の活動にフル参加。演劇に正面から向かい合い、自分を成長させてきた彼女が、城北高の新2年生に贈る後輩へのメッセージ。
 新2年のみんなは、思いを受け継いで、いい芝居を作ってね。


■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■


 〜春季全国大会の振り返り〜
研修があったから2週間遅れだけど。


 私が一番嬉しかったことは、みんなが成長したこと。私はもちろん、一年生のみんなも。つい最近まで私たちに頼ってばかりだったのに、いつの間にか自分たちでやろうって意識が出てきてちょっとではあるけど安心したかな。


 でも全国大会に出場できたこともすごく嬉しかった。普通なら2年の県大会終わりで引退するのをここまで続けてきてよかったって本当に思った。でも、これは前にも書いたけど、全国大会に出場することが目的になっちゃだめ。それを目標にするのはいいかもしれないけど、それはうちの演劇観じゃないかな。


 「全国大会に出る」これは結果としてついてくるものだと思う。大事なのはその結果に行き着いた過程だし、二の次だと思ってる。


 全国大会に出たいと思っていたけど、それはたくさんの人に観てほしい(今回は特に)、とか演劇を楽しんでほしいって思っていたから。その気持ちがなくて、出たいって思ってるんだならそれは違うかな。人によって考え方は違うけど、せめてうちの部員にはそう思ってほしくない。何のためにしてるのかっていことをもう一度ちゃんと考えてほしい。楽しんだもん勝ち。ちゃんと自分たちで考えて、やりたいって思えることを探してね。


 あと、この芝居は本当に私の高校最後の公演でした。そして、古田先生の城北演劇部顧問としての最後の芝居でもありました。


 だから今回すごくいい形で終われてよかった。たくさんの人に支えてもらって、成り立ってる。それを実感した長い長い半年間でした。その分思い入れもあるし。終わってちょっと寂しかったかな。


 「さらに、めっきり嘘めいて〜Love & Peace〜」から、「Love & Peace〜祈り〜」、そして今の「Love & Peace」。長い時間をかけて作ってきた芝居。私の3年生で一番好きな芝居。


 1年生と芝居するのって難しいなって思ったし、正直大変なこととかイライラしてた方が多かった。でも、いつでも楽しいなって思ってた。去年は稽古中に泣き出すことが割とあって、それは余裕がなくて楽しめなかったんだと思う。でも3年になってからは泣かなかった。それがいいのかは分からないけど、でも、泣いちゃうと、気持ちも下がるから頑張ろうって思ってたのかも。


 だから、今回はすごく楽しんで出来てよかった。この3年間で自分自分すごく成長したと思う。森先輩や、古田先生、もちろん1年生にも支えてもらって少しずつ、先輩らしくなっていけた。演劇のこともわかってくるようになってすごく楽しかった。


 だから、これからも関わっていきたい。公演があれば見に行くし、もし出来るんだからもう一度、自分も役者として舞台に立ちたい。これで最後にしないように頑張る。だから、もしそういう機会があれば観に来てください。


 最後に、お手伝いに来てくれた人、観に来てくれた人、支えてくれたたくさんの人のおかげで楽しく充実した3年間を送れました。本当にありがとうございました。

 
                片岡 七海