コンビニで一般週刊誌が「成人雑誌コーナー」に置かれている。



 自宅の近くのコンビニにて。週刊文春週刊新潮週刊プレイボーイ、週刊大衆の名前が見える。これらは一般週刊誌なので、本来は成人雑誌のコーナーに置かれるべきものではない。成人雑誌コーナーに置かれると、目のやり場に困る。買いにくい。


 そう言えば、別の店では「FRIDAY」が「成人雑誌コーナー」に置かれていた。その店では、福島原発の増刊号も「成人雑誌コーナー」にあったので、ひょっとして、原発報道や政府批判を封じるため? そんなわけはないか。ヌードグラビアの有無や量に一定の基準があるのか? だが、文春・新潮のヌードグラビアはおとなしいもの。それとも単に店の認識不足? そこで店員さんに尋ねてみる。

オイラ「あのー、週刊文春週刊新潮が成人コーナーに置かれているのはなぜですか?」
アルバイト風の店員さん「え、あの、えー、ちょっと聞いてきますね」


      しばらくして、店員さん、出てきて、


アルバイト風の店員さん「あの、お客さんが勝手に移動させたんだと思います」


 客が勝手に移動させた? 本日発売の札もいっしょに? そんなことがあるか? と思ったが、アルバイト風店員さんをいじめるのは本意ではないので、素直に引き下がる。

 
 気になったので、同じチェーンの他の店を回って調べてみた。


 ここも。(週刊現代週刊実話、アサヒ芸能)



 そしてここも。(週刊現代週刊ポスト、週刊大衆、週刊実話



 近隣8店のうち、成人コーナーを設置していない1店を除くと、7店中3店が、一般週刊誌を成人コーナーに置いていた。FRIDAYのみを成人コーナーに置いていた店も入れると4店。知り合いにも尋ねてみたが「そういえばよく置かれていますね」とのこと。一般週刊誌が成人コーナーに置かれることは、どうやら普通にあるようだ。


 成人指定されるかされないかは、週刊誌の売上げに響く大きな問題である。各週刊誌は、表紙をおとなしめにしたり、ヌードグラビアを袋綴じにして未成年の目につきにくいようにしたり、コンビニの一般の書架に並べられるように四苦八苦している。だが、それぞれの店の裁量で成人コーナーに置かれてしまえば、そんな苦労も意味がない。


 なぜ区分が曖昧になるのだろう。店員さんが雑誌の区分の知識がない、一般雑誌の陳列棚がいっぱいになったので、いかがわしそうなものを成人コーナーへ移した等など、いろいろな理由が考えられる。だが、一般誌はあくまで一般誌。週刊誌には、マスメディアで報道されない記事が載る。マスメディアに対するカウンターメディアの役割を果たしている。多くの人が目につきやすい場所に陳列されるべきものである。「エロ本と同じようなもの」とは断じて違う。