第10回春季全国高等学校演劇研究大会(伊達大会)



 春季全国大会が終わりました。あっという間の5日間でした。城北演劇部は出場校として北海道伊達市へ飛び、「Love & Peace」を上演して、22日の夜遅くに徳島に帰ってきました。体育文化振興費から旅費を出してもらい、毎日おいしいものをいただき、交流会では阿波踊りをおどり、すばらしい他ブロックの芝居を見せてもらって、おまけに演劇までさせていただいて(笑)、帰りは登別のクマ牧場に寄り道しました。野生のシカも見ました。3月の北海道は、思いのほか暖かかったです。何だかとても恵まれているなあと、しみじみ感じました。


 考えてみれば、いろいろ紆余曲折がありました。本来なら春季全国に行く権利があるのは、四国大会で2位だった松山東高です。3位のウチが行ってもいいのだろうかと正直思いもしました。また、学年末テストとの関係で、本格的な稽古は、一週間ほどしかできませんでした。輸送費の関係で、パネルを送ることができなくなり、直前で背景を、積み上げた段ボールに変更しました(結果的にこれはよかったと思います)。


 伊達歴史の杜カルチャーセンター。ウチの芝居に向いた、とてもいいホールでした。特段に工夫をしなくても、セリフが観客に届きました。運営やスタッフの皆さんは親切で、やりたいことを実現してやろうと、いろいろな工夫をしてくださいました。リハが何と2時間30分もありました。じっくり仕込んで思う存分修正して、丸々ゲネしても、まだ時間が余りました。ウチは時間を残して、早く切り上げたほどでした。このゲネをやっていたときが、何だかウキウキして、とても楽しかったです。


 ふたりの卒業生をはじめ、一年生もよくがんばりました。各自に伸びしろがまだまだいっぱいあったことが確認できたし、さらにこの5日間でグイグイ成長していく姿を目撃できたのは、顧問冥利に尽きる、とても幸せなことでした。また有能なふたりのお手伝いさんにも、とてもお世話になりました。上演は、今まででベストなパフォーマンスになったと思います。


 同じ仲間と一本の芝居を半年近くもできるなんて、なんて幸せなことだろうと思います。幸せな時間を惜しみながら、5日間は、あっという間に過ぎ去りました。かくして「Love & Peace」は、最高の形で終わりました。演劇をやっていてよかったなあと、つくづく思いました。思い出の中に大切にしまっておきたい特別な5日間でした。