企業家セミナーに参加した



 8日、社団法人徳島ニュービジネス協議会が開催している企業家セミナーに参加した。起業にも役立つうえ、仕事の詳細を知ることができるので、オイラにとっては、社会勉強と取材を兼ねた有用な時間。ちょうどかつての教え子の移動販売クレープ専門店の裏話だったので、とくに興味深く聞くことができた。


 ワーゲンバスという約40年前の旧車を使い、アニメのステッカーを貼り、自宅店舗にはミニ四駆のコースを作る川田孝彦氏。単にクレープを売るのではなく、楽しさを売るのだと彼はいう。単にクレープを売るだけなら、軽バンでも可能なのだが、それではつまらない。ワーゲンバスにこだわることで、旧車に興味のある男性を取りこむ。アニメのステッカーを車に貼ることで、アニメファンも取りこむ。何よりも本人が楽しみながら、クレープ店を経営している。それがよく伝わってきて、なんとも魅力的なセミナーであった。


 「移動販売ができることは決まっている」と川田氏。そのなかで何をやるかが大切なのだという述懐には共感した。オイラは教員だが、教員のやれることも決まっている。その枠の中で何ができるのかを考え、実践することが大切なのは同じ。教員も今のレギュレーションのなかで、楽しみややりがいをみつけ、それを高校生に伝えていく。そのことが「今−ここ」で生きるということなのだろう。心を揺さぶる努力をするのは、教師もクレープ販売も同じである。


ワーゲンバスの移動クレープ屋SWEETS WAGENスイーツワーゲン