教育

富岡東高羽ノ浦校演劇部「避難」

とある学校、何者かによって鳴らされた不審者侵入の警報機。全校生徒が運動場に避難しているとき、音楽室には二人の女生徒が残って避難の様子をヴィデオカメラに収めていた。避難の様子を映画の一シーンとして使うためだ。一人は「高校生映画監督」として賞…

第37回四国地区高等学校演劇研究大会

12月26日(水) 10:50〜11:05 開会式 11:10〜12:10 上演1 徳島県立小松島高等学校 田上二郎 作 「補習授業は暑くて長い」(顧問創作) 13:00〜14:00 上演2 高知県立高知追手前高等学校 フェルナンド・アラバール 作 「…

週刊エコノミスト2012年11月20日号「ロングイタビュー浜矩子「戦後欧州史とユーロ危機の本質−通貨統合でドイツを封じ込めようとしたことに誤りがあった」」

エコノミスト 2012年 11/20号 [雑誌]出版社/メーカー: 毎日新聞社発売日: 2012/11/12メディア: 雑誌この商品を含むブログ (1件) を見る 同志社大学ビジネススクール教授でありエコノミストである浜矩子の記事が目にとまったのは、オイラが高校で地理を教えて…

「またあしたっ」結果報告「モリチャンのこと」

25日に結果発表。奨励賞だった。驚いた。これは参加賞にあたる賞である。オイラは何も言わなかったが、作品的には上位入賞校に決してひけをとっているわけではないことを生徒たちはちゃんと分かっていて、部長のモリチャンは「頑張ったのはどこの学校も一…

徳島県立城北高等学校演劇部「またあしたっ」県大会公演

稽古と本番は違う。圧倒的に違う。そのことをまざまざと実感した1時間だった。11月23日に行われた、オイラの勤務校の演劇部の県大会上演「またあしたっ」である。 このブログでも書いてきたが、今年は事情で十分にかかわることができなかった。稽古も遅…

演劇部に行く「これがラスト」

オイラの勤務校の演劇部、「またあしたっ」県大会の上演までカウントダウン。結局、通しを見たのは2回。21日22日は、私的な事情で稽古を見に行くことができない。最後は大幅に役者に任せることとなった。本当は最後まで面倒を見たいのだが、それができ…

演劇部に行く/上演4日前

11月23日に予定されている、オイラの勤務校の演劇部の上演まで、あと5日。土日は終日、演劇部の稽古につきあう。いまだ「立ち」である。上演5日前にして「立ち」というのは、芝居の稽古としては遅れている。正直追い込まれたというのが実感だが、追い…

いっそアクロバティックな

舞台で人が死んでも、あれは役者が死んだフリしているに過ぎない。幕が降りたら、死体もスタスタと起き上がって楽屋に急ぐ。また、舞台の上の人たちは、本当は役名の人物ではない。別人である。舞台はウソで満ちている。 何を当たり前のことを。 世間ではウ…

演劇部に行く

(上は富東羽ノ浦校の村端先生が作った県大会チラシ) 拝啓 日毎に寒さが加わり、焼き芋や栗ご飯が美味しい季節となりました。皆様いかがお過ごしでしょうか。 演劇部は、なんと昨年に引き続き、そしてこの8月にひき続き、演劇部OBの、タカギカツヤ先輩の…

演劇部に行く

久しぶりに演劇部に行く。稽古は遅々として進んでいない。本来なら、本読みから立ちをしていないといけない時期だが、こんなことを話す。 「今の君たちが、枠にはまった凡庸な表現しかできないのは、学習してきた常識的な振る舞い方に縛られているからだ。知…

「三年B組金八先生」第二シーズン23話・24話「卒業式前の暴力」その2

3年B組金八先生 第2シリーズ(9) [DVD]出版社/メーカー: TBS発売日: 2003/03/28メディア: DVD購入: 2人 クリック: 71回この商品を含むブログ (2件) を見る 「3年B組金八先生」について書くために見たが、実は不覚にも感動してしまった。オイラは知らなかっ…

「三年B組金八先生」第二シーズン23話・24話「卒業式前の暴力」その1

3年B組金八先生 第2シリーズ(9) [DVD]出版社/メーカー: TBS発売日: 2003/03/28メディア: DVD購入: 2人 クリック: 71回この商品を含むブログ (2件) を見る 「ヤンキー的リアリズムを備えた教育者」と言えは「ヤンキー先生」がすぐに思い浮かぶが、金八先生も…

タカギ カツヤ「またあしたっ」

1週間以上のごぶさたです。しばらく更新が滞っていたのは、11月におこなわれる高校演劇の県大会で上演する台本に手を入れていたためです。時間が切迫していたため、台本の改稿を優先させてもらいました。ブログに何度も足を運んでくださった方々、すみま…

「あなたが地理で点を取れない理由」

勤務校の進路雑誌より転載。加筆訂正した。 「あなたが地理で点を取れない理由」 ●「授業では分かるのに、テストになったらさっぱり分からない」状態ではありませんか。 あなたは復習が足りません。忙しさに取り紛れて、普段ほとんど内容の整理をしないもの…

不良文化についての一考察/その1

何度も言っているとおり、不良文化についての映画や文献を漁っているのは、オイラの勤務校の演劇部が県大会で上演する作品作りの参考にするため。当の作品「またあしたっ」(タカギ カツヤ作)は、11月23日(金)14時から、県郷土文化会館での上演とな…

高校地歴48号「講演採録「東日本大震災に学ぶ−南海地震と中央構造線断層帯−」村田明広

昨年度、構造地質学専門の徳島大学の村田先生が、近い将来起こるであろう南海地震で、危険な立地の高等学校を名指ししている。この講演は、オイラの勤務する県の高等学校の地歴科の研究会でおこなわれたもの。会誌として公に活字になっているし、当然担当校…

ただ水のように

「舞台の上に立つときに大切なことは何ですか」 高校生から聞かれると、こう答えるようにしている。 「考えるな。感じるんだ」 うまく演じようと思わない。余計なことは考えない。ただ無心になる。目の前で起こることを、初めて起こることのように感じ、反応…

解放されるためのレッスン

勤務校の演劇部の諸君へ。 文化祭公演が迫ってきた。昨年と同じように、文化祭公演をやる必要はない。縮小してもいい。手に余る部分があれば、やらなくてもいい。 文化祭公演は、教室で行う。教室の窓を段ボールや黒布で覆い、机や備品をどけて、観客席や舞…

考えることが大切なんだ

以下、勤務校の人権新聞に書いた記事。高校生向けに表現が平易になっているが、言いたいことはいささかも妥協していないつもりである。 みんなに考えてほしいこと 「人権問題は、単に心がけの問題ではない。社会と人間が、どうつながるべきなのか、深く考え…

勤務校の演劇部の稽古を見に行く

久しぶりに勤務校の演劇部の稽古を見に行く。8月上旬におこなわれる小中高演劇フェスティバルで上演する作品の立ち稽古中。 今回の出演者は、ほぼ未経験者ばかりなので、「立ち」がよくわからず、途方に暮れていた。そこで最低限の振る舞い方と、舞台の上で…

「第12回とくしま小中高演劇フェスティバル」ピンチ!

激動の先週末。15日、消費税上げが決定、16日には大飯原発は再稼働が決定した。国民の目をそらせるためにオウム高橋逮捕という茶番劇が演出され、反対に首相官邸前に集まった1万人を超える再稼働反対デモは、中央マスメディアからは無視され報道すらさ…

原発問い校長辞職(祝島)2011年11月23日付朝日新聞

土肥信雄先生と、この先生は、勤務校の講演会にお呼びしたい方々。それができなくても、教員向けに組合や人権主事会とかで呼ぶことはできんじゃろか。 原発と教育の間で悩んだ小学校長が教育現場を去った。山口県上関町立祝島小の前校長、山本英二さん(53)…

オイラの『「当事者」の時代』

ちょっと硬めの話になる。ご容赦願いたい。 6月10日付エントリーでも触れたが、佐々木俊尚『「当事者」の時代』には「マイノリティ憑依」という概念が出てくる。これはマイノリティ(被害者)の立場を先取して、自らを正当化しようとする態度のこと。もっ…

毎日放送『橋下徹VS大八木友之キャスター』(2012/1/9(月)18:15〜)

まずはコチラの動画をご覧ください。 http://www.dailymotion.com/video/xnkk3a_2012-1-9-yy-yyyyyy_news 少し前の動画だが、筆耕してみた。出所は「【堺からのアピール】教育基本条例を撤回せよ」2012年1月10日「「相対評価」についてしどろもどろの…

憂鬱な健康診断

心ある教師の仕事は激務である。彼らは、自分の価値観や良心を基準に仕事をする。終わりがない。オイラも、命を削りながら仕事をしているなあと思う瞬間がよくある。 職場でも多項目の健康診断が実施されるようになった。ところが健康診断は勤務時間中に行わ…

「私たち自身がメディアである」

これは、1994年に起こった松本サリン事件のマスコミ報道検証番組を作った、松本美須々ヶ丘高校放送部の高校生の言葉である。 松本サリン事件では、事件の第一通報者であった河野義行さんが、警察から一方的な取り調べを受け、その警察発表を踏まえた報道…

富山に行ってきた

4月7・8日、全国高等学校演劇協議会常任理事会・理事会に出席のため、富山市の富山県民会館へ行ってきた。富山県民会館は、毎年8月におこなわれる高校演劇の全国大会が開催される予定。ホールは、ゆるいスロープになっており、どの席も見やすい。出場校…

内田樹の研究室/大学における教育-教養とキャリア

表題は、昨年11月、追手門大学での内田樹先生の講演の活字録。内容はこちら「内田樹の研究室/大学における教育-教養とキャリア」http://blog.tatsuru.com/2012/04/06_1508.php。詳しくはコチラを読んでいただくとして、オイラも思ったことを少々。 内田は…

なぜ高校生は受験体制を批判しないのか

高校紛争 1969-1970 - 「闘争」の歴史と証言 (中公新書)作者: 小林哲夫出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2012/02/24メディア: 新書購入: 4人 クリック: 18回この商品を含むブログ (21件) を見る 3/12付エントリー小林哲夫「高校紛争1969−197…

人権新聞を発行している

オイラは、勤務先では人権教育の係。ここのところ毎日、人権新聞を作っている。B4判「手書き」というのがミソ。手間もかかる。管理職の許可・印刷・配布まで合わせて、一枚作るのに数時間。毎日発行するのは少々キツい。とくに手書きは集中力が必要。夜遅…